タイ料理ペアリング賞

バンコク酒チャレンジ限定

日本酒がタイ料理の真髄と出会う

日本酒がバンコクの人々の心に真に届くためには、タイ料理という「共通の文脈」で語られる必要があると、私たちは考えます。

発酵食品や米を主食とする文化を持つタイ料理と日本酒は、もともと深い親和性を持っています。しかし、そこにタイ料理特有の「甘み・辛み・酸味」、そして日本食にはない多様な「ハーブやスパイス」が加わることで、日本酒は全く新しい表情を見せます。このペアリングは、タイの方々だけでなく、蔵元や熟練の日本酒愛好家にとっても驚きに満ちた未知の発見となり、日本酒をどのようにタイの市場に打ち出していくかのヒントや刺激となるはずです。

 

記念すべき第1回では、バンコクで最も注目を集める2つの名店からシェフを迎え、彼らのシグニチャー・ディッシュと日本酒のペアリングを実施します。タイ料理界を牽引する2人が、日本酒にどのような可能性を見出すのか。シェフを始め、タイで活躍するソムリエたちによる鋭い洞察とコメントを、皆様にお届けします。

ペアリングに挑む2人のマスターシェフ

Chef Prin Polsukシェフ・プリン)                                                     /Samrub Samrub Thai (ミシュラン1つ星)

タイ料理界の巨匠。ロンドンとバンコクの「Nahm(ナーム)」でその名を馳せた後、タイ固有の食材と郷土料理の価値を再定義すべく「サムラップ・サムラップ・タイ」をオープン。

シーロムに佇むリノベーションされた邸宅で提供されるのは、古くから伝わるタイのレシピを現代に蘇らせた芸術的な料理の数々です。季節の移ろいからインスピレーションを得た、複雑で香り高い彼の料理は、ミシュランガイドでも1つ星として高く評価されています。今回は、シェフプリンが作るタイのソウルフード「牛肉のガパオとジャスミンライス」にどのような日本酒が合うのか選びたいと思います。

Chef Aruss Jai” Lerlerstkull(シェフ・ジャイ)                                     /Charmgang(チャームゲーン)

バンコクのクリエイティブな食シーンで、若者たちを中心に圧倒的な支持を得ている「チャームゲーン」。シェフジャイは伝統的なタイの味わいに、洗練された現代的な解釈を加える名手です。特に、多層的なスパイスの重なりを緻密にコントロールした彼のカレーは、日本酒の持つ旨味や酸味を試す最高のパートナーとなります。今回は、日本でも馴染みのあるタイカレー、タイガーエビを用いたグリーンカレーに合う1本を選びます。

日本酒ペアリングの新たな基準へ


これは単なるペアリングの試みではなく、タイ料理の伝統と日本酒の可能性が交差する、文化的な対話の始まりです。タイの香りと刺激の中で、日本酒がどのように浸透し進化していくのか。それは、一過性の流行ではなく、両国の文化が深く結びついていく新たな歴史の歩みとなるはずです。 この長く豊かな道のりの第一歩となる瞬間を、ぜひ私たちと共に歩んでいただければ幸いです。

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